不動産屋を長くやっていると、
たくさんのお客様に出会います。
家を借りる方。
家を買う方。
大切な家を売る方。
お店を始める方。
一つとして同じ取引はありません。
その中でも、やっぱり特別なのが、
「最初のお客様」
です。
実績ゼロの不動産屋
星ヶ丘不動産を始めたばかりの頃。
当然ですが、会社としての実績はありません。
「これまで○○件の取引実績があります!」
なんて言えません。
口コミもほとんどありません。
ホームページを作っても、
見てくれている人がいるのか分からない(笑)
そんな状態です。
今考えると、
最初のお客様の立場からすれば、
なかなか勇気のいる選択だったかもしれません。
「お願いします」と言われた瞬間
物件をご紹介して、
いろいろなお話をして、
そして最後に、
「じゃあ、お願いします」
と言っていただく。
不動産屋なら何度も聞く言葉です。
でも、最初の頃の
「お願いします」
は、ちょっと違いました。
物件を気に入ってくれたこともうれしい。
でもそれ以上に、
「自分たちを信用してもらえた」
ということがうれしかったんだと思います。
不動産は、商品を渡して終わりじゃない
例えば洋服なら、
気に入ったものを買って、
持って帰ることができます。
でも不動産は違います。
契約書があります。
重要事項説明があります。
住宅ローンがあったり、
登記があったり、
引渡しがあったり。
賃貸でも、
入居してから初めて分かることがあります。
つまり、お客様は物件だけではなく、
「この不動産屋に任せて大丈夫だろう」
という部分も含めて選んでいるんですよね。
それに気づいたのも、
最初のお客様だった気がします。
一件が「実績」になる
最初はゼロだった実績。
一件のお取引が終わると、
「一件」になります。
当たり前です(笑)
でも、会社を始めたばかりの頃の
0から1
って、ものすごく大きいんです。
そして、その一件のお客様が、
また別のお客様を紹介してくれることがあります。
その方がまた誰かに話してくれる。
そうやって少しずつ、
「星ヶ丘不動産」
という名前を知っていただけるようになります。
考えてみれば、
今までのお客様一人ひとりが、
今の星ヶ丘不動産を作ってくれたとも言えます。
忙しくなると忘れそうになること
ありがたいことに、
仕事が増えると忙しくなります。
電話が鳴る。
メールが届く。
内見へ行く。
契約書を作る。
銀行へ行く。
役所へ行く。
気づけば夕方(笑)
そんな毎日になると、
一件のお問い合わせが、
いつの間にか「仕事の一つ」になってしまいそうになります。
でも、
お客様にとっては違います。
私たちにとっては今年何件目かの契約でも、
その方にとっては、
人生で初めて家を買う日かもしれません。
何十年暮らした家を、
初めて手放す日かもしれません。
そう考えると、
慣れてはいけない部分もあるんだと思います。
最初のお客様が教えてくれたこと
最初のお客様から、
特別な言葉をいただいたわけではありません。
でも、
「お願いします」
と言ってもらえたことで、
教えてもらったことがあります。
不動産屋にとって一番大切なのは、
大きな会社に見せることでも、
立派なことを言うことでもなく、
目の前のお客様に、ちゃんと向き合うこと。
たぶん、それは会社がどれだけ大きくなっても変わりません。
だから、たぶんずっと忘れない
これから先、
星ヶ丘不動産が何年続くか分かりません。
10年。
20年。
もっと続いているかもしれません。
たくさんのお客様と出会って、
たくさんの契約をすると思います。
それでも、
誰にも知られていなかった頃に、
自分たちを選んでくれたお客様のことは、
たぶん、ずっと忘れないと思います。
あの一件がなければ、
今の一件もなかったかもしれません。
だから今日のお問い合わせも、
大切に。
初心を忘れず、今日も営業しています。
星ヶ丘不動産でした。
